「同じ方向を向く」ことだけがチームの理想?
チームや組織で仕事をしていると、「意見が揃っていること」や「全員が同じ方向を向いていること」が良いことだとされる場面があります。
- 「まずは足並みをそろえよう」
- 「意見が割れると進まないから」
- 「全員が納得できる案にしたい」
たしかに、合意や協調はチーム運営において重要な要素です。でも、それだけを重視して「意見の違い」を避けてしまうと、思考の幅や創造性が失われてしまうこともあるのです。
意見がぶつかるのは「健全なチーム」の証拠
意見が違うというのは、視点や経験、価値観が異なるということ。それは、チームの中に“多様性”があるということでもあります。
むしろ、何も意見が出てこない状態の方が、リスクをはらんでいるかもしれません。
- 空気を読んで本音を言えない
- 衝突を避けるために黙る
- 「どうせ言っても変わらない」と諦めている
こうした状態では、チームの中に「静かな分断」が生まれてしまいます。
意見の違いがあるからこそ、議論が生まれ、そこに“より良い選択肢”が育っていくのです。
衝突を「成長のチャンス」に変える視点
もちろん、意見がぶつかるとストレスを感じるのも自然なこと。でも、それを「分断」ではなく「可能性」として捉えると、関係性の質が変わります。
対立=悪いことではなく、
対立=相手に関心がある証拠と見てみるのです。
意見の違いは、お互いに真剣に考えているからこそ生まれるもの。自分とは異なる視点に触れることは、自分の考えを見直すチャンスでもあります。
意見の違いを“力”に変えるためにできること
1. 「正しさ」より「背景」に目を向ける
相手の意見に対して、「それは違う」とジャッジする前に、「なぜそう考えるんだろう?」と背景を聴く姿勢を持つことが大切です。
2. 自分の考えも「一つの視点」として出す
「自分の意見が正解」ではなく、「自分はこう見ている」という一つの見方として出すことで、議論の場が柔らかくなります。
3. 「違い」が出やすい土壌を育てる
ふだんから、「率直に話していい」「反対意見も歓迎される」という空気があるチームは、違いを受け止め合いやすくなります。
「違うこと」を受け入れる力が、チームを進化させる
意見の違いをうまく扱えるチームは、変化に強く、柔軟に動くことができます。
なぜなら、多様な視点があることで「見落とし」や「偏り」が少なくなり、あらゆる角度から物事を検討できるからです。
逆に、同じような価値観や考え方ばかりが集まっていると、気づかないまま視野が狭くなってしまう危険もあります。
チームにとっての「安心」と「挑戦」のバランス
- 安心できる関係性があるからこそ、違う意見が言える
- 違う意見が出るからこそ、チームが成長できる
この「安心と挑戦のバランス」があると、チームの関係性はしなやかに進化していきます。
「意見が違っても、同じゴールを目指している」という信頼があれば、対立はむしろ前進の原動力になるのです。


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