はじめに
「自分が本当にやりたいことって何だろう?」
「今の仕事に違和感はあるけれど、何がしたいのかはっきりしない」
「色々な選択肢はあるけれど、どれが自分にとって正解かわからない」
キャリアや人生の節目で、こんな問いに立ち止まったことのある人は多いはずです。
「本当に望んでいること」——それは、自分の内側に確かにあるのに、意外と見えづらいもの。
頭では考えても答えが出ず、モヤモヤしたまま時間だけが過ぎていくこともあります。
この記事では、本当に望んでいることに気づくために必要な「プロセス」について、丁寧にひもといていきます。
なぜ「本当に望んでいること」は見えづらいのか?
1. 外側の期待や評価に影響されているから
私たちは知らず知らずのうちに、「期待されている役割」や「正しそうに見える選択肢」に影響されて生きています。
- 「安定した仕事に就くのが良いこと」
- 「キャリアアップ=昇進や転職で成功すること」
- 「成果を出す人こそ価値がある」
こうした“無意識の前提”に従っていると、本心とは違う道を選びながら、それに気づかないままになることもあるのです。
2. 感情を後回しにしてしまうから
「こうあるべき」「こうすべき」という思考に偏ると、**「本当はどう感じているか」**という感情の部分が置き去りになります。
感情は、望んでいることのヒントになります。
違和感、寂しさ、喜び、ワクワク……。こうした感情に丁寧に向き合うことが、望んでいることに気づく入り口になります。
「本当に望んでいること」に近づく3つのステップ
ステップ1:今感じている“違和感”を言葉にする
「この仕事、どこかしっくりこない」
「評価されているのに、嬉しさを感じない」
「がんばっているはずなのに、満たされない」
この“しっくりこなさ”こそが、あなたの価値観とズレているサインです。
違和感を「なかったこと」にせず、丁寧に言葉にしてみましょう。
何に反応しているのか、どんな場面でその気持ちが出てくるのかを書き出すと、感情の正体が少しずつ見えてきます。
ステップ2:これまでの「満たされた経験」を振り返る
逆に、過去にこんなふうに感じたことはありませんか?
- 「時間を忘れるくらい夢中になれた」
- 「やっていて自然と笑顔になった」
- 「評価される以前に、自分自身が納得できた」
このような体験の中に、あなたが大切にしている価値観や、自然と力を発揮できる場のヒントがあります。
そのとき「何をしていたのか」「誰と一緒だったか」「どんな環境だったか」を思い出し、共通点を探してみましょう。
ステップ3:問いを変えてみる
「やりたいことは何?」と聞かれると、私たちはどうしても“正解”を探そうとします。
でも、「本当に望んでいること」は、“今の自分”が持っている問いでは出てこないこともあります。
こんなふうに問いを変えてみると、違う景色が見えてくるかもしれません。
- 「何をしているとき、自分らしさを感じる?」
- 「どんな瞬間に“自分がここにいていい”と思える?」
- 「他の誰かではなく、自分がやる意味を感じられることは?」
「言語化」は、内面の探索を助けるツール
本当に望んでいることに気づくには、内側にある“感覚”や“感情”を「言葉」にしていくプロセスが重要です。
最初はあいまいで、ふわっとしていても構いません。
言葉にしようとする過程そのものが、自己理解を深める助けになります。
コーチングや対話の場では、こうした内面の整理をサポートするために「問い」と「対話」を使っていきます。
自分ひとりではたどり着きづらい部分にも、対話の力で光を当てることができるのです。
「今はまだわからない」ことを許す
望んでいることは、すぐに明確になるものではありません。
むしろ、わからない時間や、迷っている時間にも意味があります。
焦って決めようとせず、今の自分が持っている問いに正直になること。
そして、その問いの奥にある感情に向き合い続けること。
その繰り返しの中で、少しずつ「これかもしれない」が見えてくるのです。
おわりに
「本当に望んでいること」とは、
誰かに正解を教えてもらうものではなく、
自分の内側から少しずつ掘り起こしていくもの。
それは決して効率的な道ではないけれど、
時間をかけて見つけた「自分なりの答え」は、これからの選択を支える強い軸になります。
焦らず、比べず、自分のペースで。
まずは、「今、何を感じている?」という問いから始めてみてください。


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