職場や家庭、チームの中で意見がぶつかったとき、
私たちはつい「どちらが正しいのか」を判断しようとしてしまいます。
でも本当に必要なのは、**“正しさのジャッジ”ではなく、“何が起きているか”への好奇心”**かもしれません。
「正しさ」で進むと、関係が行き詰まる
たとえば会議で意見が対立したとき。
- 自分が正しいと証明しようとする
- 相手の意見を否定したくなる
- 議論がかみ合わず、雰囲気が悪くなる
こんな経験をしたことがある人は少なくないはずです。
こうした場面では、どちらかが「勝つ」ことでしか、収束の道が見えなくなりがちです。
でもそれでは、関係性や協働の土台が揺らいでしまいます。
「何が起きているか」に視点を向ける
そんなときに役立つのが、視点を関係性に引いてみること。
- なぜ今このタイミングでぶつかっているのか?
- どんな背景や価値観がぶつかり合っているのか?
- 本当は何を大切にしたくて言い合っているのか?
つまり、正しいかどうかの手前にある、関係性の“文脈”や“流れ”に目を向けるのです。
システムコーチングが大切にする視点
システムコーチングでは、「誰が悪いか」「どちらが正しいか」を問うのではなく、
“関係性というシステムの中で、何が起きているか”に着目します。
たとえば、こんな問いが立てられます:
- 今、この関係性にどんなパターンが現れている?
- 声に出せていないけど、場に存在している感情は?
- この関係性が、私たちに伝えようとしていることは?
このように捉えることで、対立が「問題」ではなく、**“関係性の進化に必要なプロセス”**と見えることがあります。
視点が変わると、会話が変わる
たとえば、こんな変化が生まれます。
Before:
「なぜそんなことを言うんですか?」「それは間違っています」
After:
「今、私たちの間にどんなことが起きていると思いますか?」
「それは、この関係性にどんな意味があるでしょう?」
視点が「相手」から「関係性」に変わることで、対話の質がガラッと変わるのです。
“正しさ”の奥にある本当の願い
意見がぶつかるとき、そこにはたいてい、「何かを大切にしたい」という思いが隠れています。
- 自分の信念を守りたい
- チームの成果を考えている
- 相手に気づいてほしいことがある
もしその“奥にある願い”をお互いに理解できたら、
争う必要はなくなり、協力の余地が生まれるかもしれません。
「問い」が場の空気を変える
“正しさの議論”に陥ったとき、空気を変える問いを投げてみるのも有効です。
- この状況に、私たちはどう向き合いたい?
- この関係性で、何が一番大切だと思う?
- 今起きていることに、どんな意味があるか話してみようか
答えを急ぐのではなく、場にあるものに目を向ける“余白”を持つこと。
それが、チームや関係性を次のステージへと運ぶ原動力になります。
おわりに
私たちはつい、何かが起きると「誰が正しいか」「どうすれば正せるか」に意識が向いてしまいます。
でも、そこに立ち止まるのではなく、“今、何が起きているのか”に目を向けること。
その視点が、新たな選択肢や対話の扉を開いてくれるはずです。

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