「コーチングって、キャリアのことや目標達成のためのもの」
そんなイメージを持っている方は多いかもしれません。
もちろんそれもコーチングの大切な側面のひとつです。
でも、実はコーチングは、人と人との“関係性”に対しても強力な力を発揮するのです。
「関係性」にもコーチングが必要?
私たちは、日々の暮らしや仕事のなかで、多くの“関係性”の中に生きています。
- 上司と部下
- 同僚どうし
- パートナーや家族
- チームや組織のメンバー
これらの関係性は、目には見えませんが、確実に私たちの行動や感情に影響を与えています。
そして関係性は、「固定されたもの」ではなく、常に変化し続けている“生き物”のようなものです。
だからこそ、関係性にも意識を向け、手入れをする必要があるのです。
関係性に起こりがちなこと
たとえば、こんな経験はありませんか?
- 会話をしても、なんとなくすれ違ってしまう
- 同じ話を何度しても、伝わらない
- 表面的にはうまくやっているけれど、本音では距離を感じる
- 相手に気を遣いすぎて、自分の意見が言えない
こうした状況では、個人の課題のように見えて、
実は「関係性の質」が影響しているケースが少なくありません。
関係性を見る“もうひとつの視点”
関係性へのコーチングでは、人と人との関係性を「第3の存在」として扱うことがあります。
つまり、あなたと相手という2人だけでなく、その間にある“関係性そのもの”に焦点を当てるというアプローチです。
関係性を主語にして問いを立ててみると、視点が変わってきます。
- この関係性は、どんな状態にあるだろう?
- 関係性が求めていることは何だろう?
- どうすれば、この関係性をより良く育てていけるだろう?
こうした視点を持つことで、**「どちらが正しいか」ではなく、「関係性の中で何が起きているのか」**という捉え方が可能になります。
システムコーチングという選択肢
関係性に対するアプローチとして有効なのが、「システムコーチング(ORSC®)」です。
これは、個人ではなく関係性そのもの(=システム)をクライアントとして扱うコーチングの手法。
特徴的なのは、以下のような点です:
- 1対1ではなく、関係する複数人(2人以上)で行う
- 正解や意見の一致を目指すのではなく、「関係性に何が起きているか」を探る
- 感情やエネルギーの流れも含めて、場にある情報を扱う
たとえば、パートナー関係、マネージャーとチーム、組織の幹部層など、
「人間関係の質が、その成果や体験を大きく左右する」場面で多く活用されています。
“関係性の質”が変わると、現実が変わる
システムコーチングでは、関係性の中にある**「見えない前提」や「声になっていない感情」**にもアプローチします。
たとえば…
- 言葉にされていなかった期待や不満が場に出る
- それぞれの視点の違いが可視化される
- 対立の奥にある共通の目的が浮かび上がる
- 一人では気づけなかった関係の“癖”に気づく
こうしたプロセスを経ることで、「分かり合えない」と思っていた相手との間に、新しい対話の可能性が生まれるのです。
関係性に“問い”を持つということ
大切なのは、「どうすればもっと良い関係を築けるだろう?」という問いを持つこと。
- 本当は何を感じている?
- 言えずにいることは何?
- この関係で大切にしたいものは何?
こうした問いが、沈黙のなかにある声を引き出し、
停滞していた関係に少しずつ風通しを取り戻す助けになります。
「関係性を育てる」という視点
コーチングを自己理解や目標達成のためだけでなく、
関係性そのものを育てる道具として捉えることで、より豊かな可能性が広がります。
- 言葉にしづらい違和感がある
- 関係は悪くないけど、もっと良くできる気がする
- 一緒に取り組む上で、土台を整えたい
そんなときこそ、関係性に光を当てるコーチングが力になります。
おわりに
関係性に変化を起こすのは、一方が頑張るだけでは難しい。
でも、「この関係性を大切にしたい」という共通の意志があれば、
たとえ小さな一歩でも、関係性は変わっていくものです。
コーチングは、“個人の成長”だけでなく、
“関係性の質”を育てるためのパートナーにもなり得ます。
もし、あなたの周りに気になっている関係性があるのなら、
「何かを変える」前に、まず「今、何が起きているか」に耳を傾けてみませんか?
システムコーチングに興味がある方はお気軽にご相談ください。
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