感情を無視しないことが、自分らしい人生への第一歩
なぜ「感情を大事にする」が大切なのか?
私たちは、日々たくさんの感情を経験しています。
嬉しさ、悲しさ、不安、怒り、焦り、安心、戸惑い——。
しかし、多忙な生活や社会的な役割の中で、こうした感情をじっくり味わったり、言葉にしたりする時間は、意外と少ないのではないでしょうか。
「感情を大事にする」とは、単にポジティブな気分を大切にすることではありません。
あらゆる感情を無視せず、自分にとってのサインとして受け止めること。
それは、自己理解の入り口であり、自己信頼を育む土台でもあります。
感情を無視すると起こること
感情は、放っておいても消えてくれるものではありません。
むしろ無視されることで、以下のような影響が出ることがあります。
- ストレスが蓄積する
抑え込んだ感情は、心身に負担をかけ、慢性的な疲労感や不調につながることも。 - 自己理解が深まらない
自分が何を大切にしているのか、何に傷つくのかがわからず、迷いやすくなります。 - 人との関係に影響が出る
怒りや不満を飲み込んだままにすると、いつか関係が破綻する可能性もあります。 - 選択や行動の質が下がる
「本当はこうしたかった」が分からないまま、惰性で選択してしまうことも。
感情を大事にすることは、よりよく生きるためのベースなのです。
「大事にする」とは、どうすること?
1. 感情に気づくこと
まずは、「今、自分はどんな気持ち?」と自問することから始めましょう。
感情に気づけない人は、自分に厳しすぎたり、頭で考えすぎていたりする場合が多いです。
ポイントは、「正しい感情」や「良い感情」ではなく、事実としての感情を受け止めること。
2. 感情を否定しないこと
「こんなことでイライラするなんて小さい人間だ」
「泣くなんて弱いからダメだ」
そんなふうに、自分の感情を否定してしまうことはありませんか?
どんな感情にも、それが生まれた背景があります。
それを“ダメなもの”として否定せず、「そう感じる自分もいる」と認めることが、「大事にする」ことの一部です。
3. 感情に名前をつける(ラベリング)
モヤモヤした感覚に、「不安」「焦り」「寂しさ」「苛立ち」などの名前をつけることで、感情が整理されやすくなります。
ラベリングの例:
- 「私は今、不安を感じている」
- 「これは悲しさに近い」
- 「安心と緊張が混ざっているかもしれない」
- 「足元から冷えるような、冬の静かな夜に一人で家にいるような感覚」
- 「顔が火照って、血が熱いような怒りにも似た興奮」
名前をつけることで、感情を“自分の外”から眺められる距離感が生まれ、冷静に対処できるようになります。
世の中にある一般的な「怒り」とか「悲しみ」だけでは表せられない部分もあると思うので、思うままの名前をつけてあげてください。
感情を大事にすることは、自分の価値観に気づくこと
ある出来事に怒りを感じたとします。
その感情の奥をたどると、「本当は尊重されたい」「誠実さを大事にしたい」といった価値観の傷つきが見えてくることがあります。
また、涙が出るほど嬉しかった経験には、「つながりを大切にしたい」「誰かの役に立ちたい」といった大事にしたい思いが隠れています。
感情をないがしろにするということは、自分の価値観を見逃すことにもつながるのです。
「感情を大事にする人」が持っている習慣
1. 日記や感情ログをつける
1日の終わりに、「今日の感情」を一言でも記録するだけで、自己理解が進みます。
例:
- 会議でプレゼンした後:達成感と同時に緊張が抜けない
- 子どもに怒ってしまった:罪悪感と、自分の未熟さへの苛立ち
2. 感情と身体のつながりを意識する
イライラしているとき、肩に力が入っていたり、胃が重たくなっていたりしませんか?
感情は身体にも現れるので、身体感覚に目を向けることも大切です。
3. 信頼できる人に感情を話す
感情を言葉にして外に出すことで、整理されたり、手放せることがあります。
「聞いてもらえる場」があることも、感情を大切にする環境づくりのひとつです。
よくある誤解:「感情に流される」のでは?
感情を大事にする、というと「感情的になって振り回されるのでは?」と誤解されることがあります。
しかしこれは逆です。
感情を無視するほど、感情に支配されやすくなる。
抑え込んだ感情は、無意識下で行動を左右したり、人間関係に悪影響を及ぼしたりすることもあります。
感情にきちんと気づき、言葉にして扱えるようになると、感情に流されるのではなく、感情とともに生きることができるのです。
感情を大事にすることがもたらす変化
- 自己理解が深まる
- 人との関係が円滑になる
- 選択や決断の納得感が高まる
- ストレスへの耐性が高まる
- 自己肯定感が育つ
感情を「見ない」「感じない」「表に出さない」ではなく、「感じる」「受け止める」「必要なら共有する」ことが、人生の質を高めてくれます。
まとめ:感情を大切にすることは、自分との信頼関係を築くこと
「自分の感情を大事にする」とは、
自分を否定せず、まるごと受け入れるという姿勢でもあります。
嬉しい・楽しいだけでなく、怒りや悲しみ、戸惑いさえも、
「それが今の自分なんだ」と丁寧に扱うことが、
自己信頼や自己理解を深める一番の近道になります。
最後に、あなたへの問いかけ:
- 今日、どんな感情を味わいましたか?
- その感情に、どんな名前をつけますか?
- その感情は、あなたに何を伝えようとしているのでしょう?


自分の感情に向き合うのにコーチングの場はとても効果的です。
最初は自分の感情って気付きづらいものだったりします。お気軽にご相談ください。
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