比べるつもりなんてなかったのに、落ち込んでしまう
SNSを見ていたら、友人が昇進したらしい。
同僚が「やりたいこと」を仕事にしていて、キラキラして見える。
年齢が近いあの人が、自分よりも先に“幸せ”を手にしているように感じる。
「自分だって頑張っているのに」
「比べるつもりなんてなかったのに」
気づけば、心がざわざわして、少し落ち込んでいる。
そんな経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
人と比べること自体は、自然な感情です。
でも、それによって自分を責めたり、自信を失ったりしてしまうと、つらくなってしまいますよね。
今回は、「人と比べて落ち込んでしまう」その気持ちと、どう向き合っていけるかをテーマにお届けします。
比べてしまうのは、弱さじゃない
まずお伝えしたいのは、「比べてしまうこと=悪いこと」ではない、ということ。
私たちは社会的な存在であり、他者との関係性の中で生きています。
だからこそ、他人の姿を見て「自分はどうだろう?」と感じるのは、ごく自然なことです。
比べてしまうのは、あなたが不完全だからでも、弱いからでもありません。
むしろそれは、「自分も、もっとこうなりたい」という願いや、「自分のことを大切に思っている」という証拠でもあるのです。
「比較」がつらくなるのは、方向がズレているとき
では、なぜ人と比べると落ち込んでしまうのでしょうか?
それは、多くの場合、「比較の方向」がズレてしまっているからです。
他人の“表側”と、自分の“内側”を比べてしまう
SNSで見えるのは、人の“完成形”や“結果”ばかり。
でも自分が見ているのは、日々の迷いや葛藤、うまくいかない現実。
たとえば:
- 「昇進した」投稿の裏にあった努力や苦しみは見えない
- 「仕事が充実している」発言の裏にある不安は知らない
- 「自信満々に見える」人だって、本当は自信がないかもしれない
比較しているのは、“加工された誰か”と、“ありのままの自分”。
これでは落ち込むのも当然です。
他人のゴールを、自分のゴールだと思い込んでしまう
「この人みたいになりたい」と思うのは自然なことですが、
その人と自分では、背景も価値観も歩んできた道も違います。
なのに、「自分もそうならなきゃ」と思い込むと、
本当は欲しくない目標に向かって、苦しくなってしまうのです。
落ち込んだときこそ、自分と向き合うチャンス
落ち込むのはつらいことですが、それは「自分にとって何か大切なことがある」サインでもあります。
- なぜその人の姿を見て、心が揺れたのか?
- 本当は、自分はどうなりたかったのか?
- どんな価値観を大切にしているのか?
比べたくなるのは、「自分が大切にしていること」に触れたから。
その感情を丁寧に見つめることで、むしろ**“本当の自分”に近づくヒント**が見えてきます。
自分と向き合うための4つの視点
1. 感情を否定せずに、そのまま受け止める
「比べてしまった自分はダメだ」
「こんなことで落ち込むなんて…」
そんなふうに、自分を責める必要はありません。
まずは、「そっか、そう感じたんだね」と、湧いてきた感情をそのまま受け止めてあげましょう。
感情は、無視したり抑えつけたりすると、心の中で膨らみます。
でも、優しく見つめてあげると、だんだん静まっていくものです。
2. 比較の「奥」にある本音を探ってみる
たとえば、こんなふうに問いかけてみましょう:
- なぜ、あの人の姿にモヤモヤしたんだろう?
- 自分も「◯◯」を手に入れたいと思ってる?
- それは、どんな気持ちを得たくて?(安心?達成感?つながり?)
そうすると、
「自分はもっと挑戦したいと思っていた」
「本当は安心して暮らしたいと思っていた」
「誰かに認めてもらいたいと思っていた」
など、自分の“本音”が見えてくることがあります。
3. 比較を「自己理解」に変える
他人の姿が、自分を映す“鏡”になることがあります。
- 「いいな」と感じたその人は、どんな価値観を大事にしている?
- 自分も、同じものを大切にしたいと思っている?
- それって、今の自分にとって本当に必要なもの?
そうやって、「他人との比較」ではなく「自分への問いかけ」として、
その感情を使ってみてください。
4. 自分の“ものさし”に立ち戻る
最後に大事なのは、自分のペース、自分の軸を取り戻すことです。
他人と比べてしまったときこそ、こう問いかけてみてください:
- 自分が大切にしたいものは何?
- 自分が成長したい方向はどこ?
- 自分らしくあるために、今できることは?
“自分のものさし”に立ち戻ると、周囲のノイズが少し静かになります。
コーチングの場でも、比較の悩みはよくある
コーチングを受けている方の中でも、「人と比べて落ち込んでしまう」というテーマはよく扱われます。
そのたびに感じるのは、比較が生まれる背景には、**本人の中にある「願い」や「理想」**があるということ。
その“根っこ”にある思いに気づいていくことで、「じゃあ、自分は何を目指したいのか?」という軸が見えてきます。
自分を知ることは、他人との違いを知ることでもあります。
そしてその違いにOKを出せるようになると、比較の苦しさからも少しずつ自由になっていけるのです。
まとめ:落ち込むのは、自分を大切にしたい気持ちがあるから
人と比べて落ち込むのは、自分の中に「本当はこうありたい」という思いがあるから。
だからこそ、その気持ちに優しく寄り添ってあげてほしいのです。
- 自分を責めるのではなく、感情をそのまま受け止める
- 比較の奥にある本音や願いに気づいていく
- 自分のものさしで、自分にとっての“幸せ”を描いていく
そんなふうに向き合っていくことで、比較の苦しみは、自己理解のきっかけに変わっていきます。
誰かと比べて落ち込んだときこそ、自分と対話するチャンス。
そして、**“自分を大切にする生き方”**を選ぶ一歩になるかもしれません。


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