「自分のことをもっと理解できたら…」
「どうすれば、自分とうまくつき合えるんだろう?」
私たちは日々、自分自身とともに生きています。にもかかわらず、自分の気分や反応に振り回されたり、なぜか同じことで悩んだり、同じパターンを繰り返してしまったりすることがあります。
そんなとき、役立つのが「自分の取扱説明書」をつくるという発想です。
この記事では、自分の特性を言語化し、理解を深めるための具体的な方法とその効用についてご紹介します。
「自分の取扱説明書」とは?
「取扱説明書」とは、製品をうまく使うためのマニュアル。
同じように、「自分の取扱説明書」は、自分自身とうまくつき合うためのガイドです。
たとえば、
- 自分が調子を崩しやすいパターン
- やる気が出る条件
- 苦手な環境や人との関わり方
- 自分が大切にしている価値観
- 安心できる言葉や対応
など、自分をよりよく知るための情報を言語化していく作業です。
なぜ「自分の取扱説明書」が役に立つのか?
1. 感情や行動のパターンを客観視できる
「また同じことで落ち込んでるな」
「この状況、前もストレスを感じていたかも」
そう気づけるだけでも、自分との関係性が大きく変わります。
2. 自分のニーズや傾向に気づける
「何があると心地よく働けるのか」
「どういうときにやる気が出るのか」
自分の欲求や傾向を知っておくことは、無理なく生きるヒントになります。
3. 周囲とのコミュニケーションにも使える
たとえば、上司やパートナーに「私はこういうタイプなので…」と伝えると、理解や配慮が生まれやすくなります。
「取扱説明書」に含めたい項目例
書き方に正解はありませんが、以下のような観点がヒントになります。
1. 自分のコンディション管理に関すること
- 疲れやすいタイミング・状態
- 休息が必要なサイン
- 気持ちが落ち込んだときの対処法
- 自分が元気になる行動・環境
2. 行動やモチベーションに関すること
- モチベーションが上がる言葉や関わり
- やる気が出なくなる要因
- 集中しやすい環境や時間帯
- 嫌なことを後回しにせずに済む工夫
3. 対人関係での特徴
- 苦手なコミュニケーションパターン
- 自分が不安になる相手の態度
- 信頼関係が築きやすい関わり方
- サポートしてもらえるとありがたいこと
4. 価値観や大切にしたいこと
- 自分にとって譲れないもの
- 逆に、無理をして合わせたくないこと
- 働くうえで大切にしたい軸
- 日々の中で幸せを感じる瞬間
作ってみるときのコツ
「完璧」を目指さない
書き始めると、「こんなこと書いて意味あるかな」と思うかもしれません。でも、それが自然です。まずは「今の自分」の素直な感覚を出してみることが大切。
定期的に見直す
自分の価値観や環境は変わっていきます。だから、書いたら終わりではなく、定期的に見直して「今の自分」をアップデートしていきましょう。
人に共有する前提で書くのもおすすめ
「自分を理解してほしい」と思う相手に共有するつもりで書いてみると、自分のことを整理しやすくなります。
共通言語になるツールの情報を記載する
クリフトンストレングス®のような多くの人が受けているツール情報を記載することも、共通言語になり得る可能性が高く、相手に伝わりやすくなります。
自分と仲良くなるためのツールとして
「自分の取扱説明書」は、自己理解を深めるためのツールです。
自分の感情や行動を振り返りながら、「自分らしさとは何か」「どうすればもっと自分と折り合いをつけられるか」を言葉にしていくことは、自己受容にもつながります。
時には自分がわからなくなったり、迷いの中にいたりしても、
この「説明書」に立ち返ることで、自分の輪郭が少しずつ見えてくるはずです。
おわりに
人は誰しも、取扱説明書がないまま、他人と関わり、自分を理解しようとしています。
だからこそ、自分のためのマニュアルを持っておくことは、大きな力になります。
「こういうときは、こうするといい」
「自分には、こういう傾向がある」
そんな小さな発見を積み重ねながら、
自分自身との関係を少しずつやさしく育てていけたら、それはとても心強いことです。


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