クリフトンストレングス®の診断を受けたとき、
「あなたの資質(才能)はこれです」と結果が返ってきます。
でも、それを見て「本当にこれが自分の“強み”なのだろうか」と疑問に思う人は少なくありません。
実はそれもそのはず。
なぜなら、“才能”はそのままでは“強み”にはならないからです。
この2つには明確な違いがあり、そこには“時間”と“意識的な努力”が必要です。
「才能」と「強み」の違いとは?
ギャラップ社では次のように定義しています。
- 才能(Talent):自然に繰り返される思考・感情・行動のパターン。まだ“原石”のような状態
- 強み(Strength):意識的に磨かれ、成果につながるまでに育てられた資質
たとえば、「戦略性」が高い人は、選択肢の中から最適解を見つける傾向があります。
でも、それが常に役立つとは限らず、時には「考えすぎて行動できない」といった形で現れることもあります。
つまり、才能はポテンシャルに過ぎないということ。
放っておいても勝手に強みになるわけではありません。
ちなみに34に分類される資質は、成功者インタビューから抽出した5000種類の才能を抽象化してカテゴライズしたものです。
資質と才能の関係性としては、ブドウの房をイメージするとわかりやすいかもしれません。
・ブドウの房=資質(才能の集まり)
・ブドウの粒=才能(思考・行動・感情のパターン)
そのため、自分や相手の資質を見て、「あなたは○○資質が高いから、△△ですよね」というレッテル貼りはしてはいけません。資質を入り口に自分や相手との対話を通して、どのような出かたをしているのか、少しずつ大きさや色合いの違うブドウの粒(才能の部分)を見ていかないといけません。
なぜ“時間”がかかるのか?
資質(才能)を強みに変えるには、以下のようなプロセスが必要です。
- 自分の資質に気づく
- それがどんな場面で現れるか観察する
- 望ましい方向に活かすための調整や工夫を重ねる
- 試行錯誤を通じて、自分の中で“武器”として使える感覚を育てていく
このプロセスには、「わかった」だけでは到達できません。
日々の経験の中で“試してみる”ことが必要だからです。
そして、活かし方は人によって異なります。
だからこそ、自分なりの使い方を時間をかけて見つけていく必要があるのです。
「思ったよりうまく使えない」も当然の感覚
診断を受けた人の中には、
「たしかに当たっているけれど、仕事で活かせている気がしない」
「むしろ、うまくいかない原因になっているかも」と感じる人もいます。
それは、あなたの才能がまだ“育っている途中”だからです。
たとえば:
- 「共感性」が高い人は、人の気持ちを感じすぎて疲弊することもある
- 「最上志向」が強い人は、完璧を目指しすぎて終わりが見えないと感じることもある
それでも、その資質を否定する必要はありません。
“どうすればもっと良く使えるか”を模索するプロセスこそが、
才能を強みに育てていく鍵なのです。
コーチングで“育てる”という視点を持つ
コーチングの場では、クライアントの資質に対してこんな問いを投げかけることがあります。
- この資質が役に立ったのは、どんな場面でしたか?
- 逆に、うまく使えなかったのはどんな時ですか?
- 今のあなたにとって、この資質をどう活かしたいと思いますか?
こうした問いを通じて、
資質を“使いこなす感覚”が少しずつ育っていきます。
強みは、自然に完成するものではなく、
意識と経験を通じて少しずつ磨かれていくものです。
おわりに:「強み」は“育つ”もの
「才能=強み」ではありません。
その違いを知ることは、自分自身との向き合い方を大きく変えてくれます。
- 診断結果を“完成形”ととらえず
- 未完成なままでも、まず使ってみて
- 使いながら少しずつ育てていく
そんなスタンスで付き合っていくと、
あなたの才能は、時間をかけて“本当の強み”になっていきます。
焦らず、丁寧に、育てていきましょう。


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